日々生活をしていると、「同世代の人はどんなことにお金を使っているのだろう?」「同世代は毎月どれくらい食費がかかっているのだろう?」と疑問に思うことがあるでしょう。
今回は、東京都民の年代別支出を調査しました。
年代によって支出額にどのような違いがあるのか、どのような項目にお金を使っているのかを調べています。
この記事を参考に、同世代の支出の平均値とご自身の支出を比較してみましょう。
目次
統計データについて
今回の記事は、「都民のくらしむき」東京都生計分析調査報告(年報) 平成31年・令和元年の統計データを利用しています。
金額は世帯当たりの支出額となっています。
統計の調査対象世帯は以下のような内容になっています。
調査世帯数 | 703 |
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平均世帯人員 | 2.92 |
平均有業人員 | 1.31 |
この調査では単身者世帯は対象から除外されています。
年代別生計支出(支出全体)
都平均が330,278円の支出となっています。
最も支出が多かったのが55~59歳の416,274円。
最も支出が少なかったのが65歳以上の278,990円、次いで35歳未満の287,726円となりました。
年金生活者が多い65歳以上は仕事を引退して収入が減るため、支出も少なくなっています。
一般的に若いうちは給与が低いため、その分支出が少なくなっています。
逆に、キャリアの終盤である55~59歳は最も支出が多くなっています。
項目別生計支出
統計データの中から、読者の興味がありそうな項目をピックアップしてグラフにまとめました。
食料
次は月の食費を見ていきます。
食費については64歳までは年代に比例して大きくなるようです。
東京都は物価が高いせいか、全体的に食費が高い印象を受けました。
住居
今回利用している統計データは、住宅ローンが除外されています。
そのため住宅費に関する数字が正確ではないので、今回の記事ではこの項目は省略します。
住宅費に関する統計は別の記事で紹介しようと思います。
光熱・水道
都平均では21,274円となりました。
内訳としては、電気代が10,138円、ガス代が5,887円、水道代が4,914円となっています(その他335円)。
年代が上がるに連れて上昇し、55〜59歳をピークに以降の年齢層では減少しています。
被服及び履物
被服については55~59歳が21,631円で最も多いという結果になりました。
全体的には35歳未満から60~64歳までは、あまり差がありません。
教育
教育関連の支出は50~54歳の58,340円が最も多くなりました。
50~54歳は子供の大学授業料を支払っている人が多い世代のため、教育関連の支出が大きくなっています。
50~54歳以降は子供が就職して社会人となるため、上の世代になりにつれ額が小さくなります。
大学授業料を支払っているのが50~54歳の世代が多いというのは意外かもしれません。
逆に子供が小さい(いない)35際未満は10,260円と、教育関連の支出が少なくなっています。
教育関連支出は世代によってかなり差がある項目でした。
教養娯楽
教養娯楽は55~59歳が最も多く49,926円となりました。
最も少ないのは35歳未満で32,675円。
まとめ
ほとんどの項目で50代の支出が多いという結果になりました。
50代は管理職など高待遇な地位になる人も多いため、収入が高くなります。
そのため、支出も他の世代に比べて多くなると考えられます。
また、50代は子供の世代が大学に進学して授業料を支払う必要があるため、教育関連の支出が大きくなります。
35歳未満は、上の世代と比べると収入が低いため、支出も少なくなっています。