ミスター・ビデオゲーム!世界的スーパースター「マリオ」の歴史を紐解いてみた!

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メイドインジャパンのスーパースターといえば、だれを連想しますか?

もはやだれもが知る人物です。ディズニーキャラクターに匹敵する知名度と人気があるのではないでしょうか?大袈裟ではなくそんなレベルで人気があるなんて限られています。

マリオです。ピカチュウを連想した方はいい線いってる気がしますが、それ以上の人気となるのはやはりマリオ。どちらにしろ任天堂産というのが驚愕しますね。

だれもが知る世界的有名人である彼ですが、生まれた経緯はけっこう意外なもの。現在のマリオを知っていても、生まれた経緯や意外な裏設定などはご存知ないのでは?

というわけで、世界のマリオの知られざる一面について紹介していきますよ!

マリオってどんな人物?

まずはマリオについての情報をお伝えしていきましょう。

知っているということから意外に感じることまで、この時点でも色々と出てくるかもしれませんよ?

  • 外見は赤い帽子とオーバーオールを着用し、鼻の下に特徴的なヒゲを生やしている
  • 年齢は26歳前後!
  • イタリア系アメリカ人
  • 双子の兄弟ルイージがおり、兄弟仲は良好。
  • 職業は配管工
  • 身長は155cm(!?)
  • 体重は秘密だとか
  • 性格は基本的には勇敢で陽気
  • 好きな食べ物はスパゲッティ
  • 嫌いな食べ物は毒キノコ

いや身長低過ぎやしませんか!?(等身大マリオフィギュアによる情報)

あと、年齢の情報はなかなか新鮮なのではないでしょうか。想像していた年齢とズレがある、という人も多いのでは?(開発者の神様、宮本茂氏によると24歳から25歳をイメージしているようです)

ちなみに職業の配管工。こちらは公式サイトで明記されているので当然間違いではないのですが、ゲームによっては大工やビルの解体屋なども行っているほか、冒険家といった肩書きもあります。マリオといえば冒険家のイメージが一番強いかもしれませんね。

世界のミッキーを超えたこともある人気っぷり!

ちなみにマリオの世界的な人気っぷりは、先ほど触れたディズニーの看板キャラクターであるミッキーマウスの人気を上回ったこともあるほどです。1990年にアメリカで実施された全米子供人気調査で、日本のマリオが世界のミッキー以上の票を獲得しました。すごいことですよ!

2008年のニューヨーク・タイムズの社説でもこう明言されています。

「宮本が約30年前に生み出した口髭を生やしたイタリア人配管工であるマリオはいくつかの調査によればこの星で最もよく認知された架空のキャラクターだ。匹敵するのはミッキーマウスだけだ」

ものすげえ褒められ方してますね。

ギネス記録を持つキングオブゲームキャラクター

マリオが登場しているゲームの累計売上本数は、2018年時点で、代表的なアクションゲームシリーズの「スーパーマリオシリーズ」だけで全世界3億4000万本以上を売り上げています。

これはすべてのゲーム業界において世界1位の記録です。恐ろしいのは、アクションゲームシリーズのみ、というところ。マリオはアクション以外のゲームも数多く発売されており、アクション以外でも驚異的な売り上げのゲームはいくらでもあります。

つまり、そういうことです。

なんてことだ!!!!

マリオはポパイの代わりに仕方なく生まれた!?

いまでこそ世界的な人気を獲得する我らがジャパンのスーパーヒーローですが、じつは彼は登場したときから人気者ではありませんでした。

というより、ぜんぜんだれにも望まれていなかったのです。

なぜかというと、マリオが初登場したドンキーコングは、元々アメリカの人気アニメ「ポパイ」を使って制作される予定でした。

しかし、大人の都合でポパイが使えなくなってしまったため、別のキャラクターを使ってゲームを作る必要が出てきました。

そして突如として生まれたのが、マリオなのです。

なんだかこの理由を聞くとマリオが気の毒ですね…。というより、この時点では別にだれも望んでいなかったというのが驚きというかなんというか…。

マリオの外見には意味がある!

突如として生み出される必要を迫られたマリオ。そんなマリオは特徴的な外見をしています。

なぜマリオが帽子とオーバーオールを着用し、洒落っ気たっぷりにヒゲを生やしているのか。これはオシャレのためではなく、デザイン上の理由からなのです。

彼は先ほど触れたポパイの代役として、ゲーム「ドンキーコング」で初登場しました。1981年にゲームセンターで稼働したもので、2022年からなんと40年以上も前の出来事!

そのため、当時のゲームで表現できることは非常に限られていました。16×16のドットでキャラクターを表現しなくてはいけなかったのです。

この制約の中で、視認性を重視した結果、マリオの外見は生まれました。ちなみに、マリオを生み出したゲーム界の神様・宮本茂による初期作品のデザインでは、シャツが青色でオーバーオールが赤色だったのだとか。

マリオのデザインの意味

マリオは16×16の256マスという狭く少ないマス目でデザインすることを要求されていました。人であることがハッキリわかるようにする、というのが重要な課題だったため、それを達成するためのデザインの理由それぞれが下記です。

まず、つば付きの帽子を被せることで、髪の毛を描かなくて済むようにしました。さらに鼻を大きくすることで、キャラクターがどちらを向いているのかハッキリさせることができたのです。

初登場のドンキーコングはアクションゲームのため、マリオ(当初は無名の彼)が、どっちを向いているかはゲームプレイにおいて非常に重要なことだったのです。

また、ヒゲを生やしている設定にすれば、口を描かなくて住むため消費するドットを抑えられました。なぜなら、ヒゲは縦1ドットで表現できたからです。

そして、マリオのオーバーオールはアクションでの動きをわかりやすくするためにデザインされました。胴体と腕の違いを色で表せるのがオーバーオールの強みだったのです。

これにくわえて、白い手袋をはめることで手の部分が明瞭になるため、さらに動きがよく見えるようになりました。

マリオのデザインは、40年以上前のゲーム上においてアクションをするキャラクターをいかに分かりやすく表現するかという観点で生まれたのです。

これは、マリオを生み出した宮本さんが大学で工業デザインを学んでいたことも関係しているようです。ただのオシャレだの見た目を華やかにするといった理由でなく、アクションゲームのキャラクターとして使用するという明確な目的を達成するために生み出されたというのは、デザインを理解した宮本さんだからこそ成せたといえます。

マリオという名前はどうやって決まったの?

当初は正式な名前が決まっておらず、「ジャンプマン」や「救助マン」「ミスター・ビデオゲーム」という通称で呼ばれていました。ちなみに、この「ミスター・ビデオゲーム」という名称は、現在でもメディアがマリオの功績を示す際に使われています。なんだかシャレていますね。

マリオという名前は、1982年に稼働したアーケードゲーム「ドンキーコングJR.」に倒叙したときに初めて付けられました。

この名前ですが、由来がなかなかユニーク。なんと任天堂の社員が由来なんです。

任天堂の米国法人Nintendo of Americaの倉庫の大家だった社員、マリオ・セガールという方が元ネタだとか。偶然にもマリオのデザインに似ていたことから、マリオさんの名前を拝借したそうですよ。(マリオさんはイタリア系アメリカ人!)

マリオの人気を不動の元とした伝説のゲーム「スーパーマリオブラザーズ」

1985年9月13日、ある伝説的なゲームが任天堂から発売されました。

「スーパーマリオブラザーズ」。ファミリーコンピューターで発売されたこのアクションゲームは、マリオが主人公です。このゲームは、世界のゲーム史に深く深く刻み込まれることになります。

40年近くも前のことですから、いまのゲームに慣れ親しんでいる人にとってはあまり感動的ではないことでしょう。しかし、発売当時は社会現象といえる空前絶後の大ブームを巻き起こしました。

マリオが世界的な有名人となったのも、このゲームがあるからといって過言ではありません。

2005年にはビデオゲームを中心とした娯楽に関するウェブサイトを運営するアメリカ企業が発表した「Top 100 games of all time」において1位に選出されています。

ゲームの発売は1985年です。それから30年後の2005年に、第1位の選出をされている。この時点で異様さが伝わるのではないでしょうか。

「スーパーマリオブラザーズ」は何がすごかったのか

配管工であるマリオがクッパ率いるカメ一族に侵略された木の子王国を救うというこのゲーム。一体なにがそんなにすごかったのでしょうか。

マリオを一躍世界の人気キャラにしてしまったゲームですが、マリオ自体がすごかったのではなく、アクションゲームとして斬新だったからです。(このアクションの斬新さゆえに、マリオがスーパーアクションを行う人物となったため、結果的にはマリオがすごいことに変わりありませんが。)

それまでのアクションゲームは、敵に触れるとダメージを受けるのが常識でした。しかし、スーパーマリオブラザーズではジャンプして敵を踏みつけることで、敵にダメージを与えて倒すことができたのです。

今では当たり前ですが、1985年当時のアクションゲーム界では革命的なシステムでした。

この攻防一体となったシンプルなゲーム性が世界中でヒットしたのです。

歴史的な大発明「Bダッシュ」がマリオの運動神経をアップした!

また、スーパーマリオブラザーズにおける偉大な発明はBダッシュです。これは、ファミコンのBボタンを押し続けるとマリオがダッシュして、通常よりも早いスピードでマリオを操作できるようになるというもの。

ただ走ることでアクションのスピードが増してステージを進む爽快感が生まれるだけでなく、Bダッシュ中にジャンプすると通常よりも遠くへ跳ぶことができるため、ステージクリアに欠かせないテクニックでもありました。

これもアクションゲームにおいて革新的なシステムであり、後のアクションゲームにおいて標準装備されるアイデアとなりました。

さらにはアクションゲームのみならず、ロールプレイングゲームでもこのダッシュ機能は搭載されるようになり、ゲームのストレスを解消するためや、操作性向上するための大発明となったのです。

その結果、スーパーマリオブラザーズの主人公であるマリオは、結果的に超人的な加速やジャンプ力を持つようになりました。いまでこそマリオは世界を超人的な運動能力で駆け巡っていますが、こういったシステムの発明によって彼の運動能力は生み出されたといえます。

なぜマリオはキノコを食べると大きくなるのか?

マリオはキノコを食べるとスーパーマリオとして成長します。これはだれもが知っていますよね。

しかし、なぜキノコを食べると成長するのか不思議ではありませんか?

マリオを生み出した宮本さんいわく、「昔から、魔法の国といえばやっぱりキノコでしょう。そこで、スーパーマリオになるためにキノコを使うことに決めました」とのこと。

宮本さんの魔法の国のイメージからキノコを使うようになったのだとか。

多彩な職業をこなすマリオ

マリオの職業は配管工であると先ほどお伝えしましたが、配管工に限らず様々な職業をこなしてしまあたりも人気者の秘訣となっているのでは?

というのも、マリオシリーズはさまざまなゲームシステムをひっさげて世界中で売れに売れています。そのため、マリオは登場するゲームそれぞれで様々な役割をになっているのです。

マリオカートではレーサーばりにカートを動かしますし、ドクターマリオではお医者さんになっています。いや配管工じゃないのかよ!

さらにはマリオ自体をプレイしないファミコンの「テニス」では、なぜか審判を努めていますし、マリオゴルフではプロゴルファー(?)になっています。

ほかにもマリオテニスではテニスプレイヤー、また『マリオ&ソニック AT 北京オリンピック』などではまさかのオリンピック選手として活躍していますよね。

はては宇宙に飛び出て冒険者となったり、スーパーマンっぷりに拍車がかかっているのがマリオの大きな魅力でもあります。

最後にもはやどうでもいいですが…いや配管工じゃないですよね。

この記事を書いた人

MIYAMOTO

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