Webサイトを引用する際の正しい書き方【例文あり】

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この記事では、Webサイトを引用する場合の正しい書き方を解説します。

ブログやネット記事を書く際や、レポート・資料を作成するときに、Webサイトの内容を引用したり参考にしたりすることがあるでしょう。インターネット上の記事や文章を自サイトで引用する際は、引用のルールを守って正しく記載する必要があります。この記事では、Webサイトを引用する際の書き方や注意点を説明しているので、ぜひご参考にしてください。

Webサイトの引用文の書き方

まずは、順番に引用元サイトの正しい書き方を順を追って確認していきましょう。

①引用文を区別する

まず、引用したいWebサイトの文章を引用して自分の記事に掲載する場合「引用文」と「自分の文章」をはっきりと区別することが大切です。区別する方法は、主に下記をご参考ください。

  • カギカッコ(「」)、引用符(“”)などをつける
  • 文字の書式を変える
  • 背景の色を変える
  • 枠線で囲む

②引用タグ(blockquoteタグ)を付ける

Webの記事の場合、下記のように「blockquoteタグ」を使用しましょう。

<blockquote>引用文</blockquote>

「blockquoteタグ」とは、Webサイトの文章をじぶんの記事に引用した際、「他サイトから引用した文章です」と検索エンジンに対して示すタグです。自サイトがペナルティを受けないための予防策でもあるので、必ずblockquoteタグを付けるようにしましょう。

③引用元のサイトをリンクする

引用文の下には、引用元のWebサイトのアドレスをリンク付きで記載します。引用元サイトがはっきり分かり、クリックするとサイトにアクセスできるようにしておくと見やすくて良いでしょう。

Webサイト引用の例文

上記をふまえると、Webサイトを引用する場合の文章は以下のような形になります。

クジラは種類によって大きさがちがいます。一番大きいのはシロナガスクジラで、体長約30m、体重は100トン以上あります。逆に一番小さいクジラはイルカの仲間で、体長1.5mのコガシラネズミイルカです。南極海のクロミンククジラは、大きな体を維持するため、1日に自分の体重の3~4%の量のエサを食べています。

出典:クジラは1年間でどれだけエサを食べる? | おしごとはくぶつかん

参考文献の書き方

Webサイトの文章を参考にする場合は、参考文献として自分の記事の掲載しましょう。参考文献を載せる際は、以下のことを気をつけましょう。

  • 信憑性のあるサイトのものか
  • はっきり「参考」「参照」と表記する
  • 「サイト名」と「URLリンク」を記載する

上記を踏まえ、下記のように記載しましょう。

参考:(一財) 日本鯨類研究所

書籍や辞書から引用する場合

紙の書籍、辞書などから文章を引用する場合は、リンクを貼ることができないので、書籍の著者名(+編者・訳者名)、タイトル、発行年、出版社名を明記しましょう。共同の著者が複数人いる場合、「〜ら」と表記するか、代表著者の名前を記載します。

「すごくかんたんなことだ。心で見なければ、よく見えないっていうこと。大切なことって、目には見えない」

出典:サン=デグジュペリ 訳:菅啓次郎『星の王子さま』(2011)角川文庫

画像を引用する場合

自身で撮影した写真・作成した画像以外をサイトに引用する場合も、文章引用のルールと同様に引用元を記載します。その場合は、画像の下に引用元をリンク付きで記載しましょう。また、画像を引用する際は、サイトに掲載されている画像アドレスを直リンクで挿入するのが一般的です。

※サーバー負荷などの理由で直リンク禁止と書かれている場合もあります

なぜ引用元を記載するのか?

Webサイト上の記事の引用元を記載する理由は、著作権侵害にあたるからです。記事に載せる文言が、自分の言葉で書いた文章ではなく、他サイトや記事に掲載されているものであれば、それは「引用」に当たります。そのため、はっきり引用元を明記する必要があります。

引用せずに文章を載せた場合「盗作・剽窃」、それが長文であれば「無断転載」とみなされるので、注意しましょう。

画像にも引用ルールがある

先述したように、画像や写真にも引用のルールがあります。例えばSNSなどで見つけた画像であっても、無断で自サイトに掲載することはできません。

また、素材サイトなどで写真や画像をダウンロードして掲載する場合、サイトの利用規約に準じます。「クレジット表記不要」であれば引用元の記載は必要ありませんが、クレジット表記がルールにある場合、必ず引用元サイトとして記載しましょう。

引用の引用にならないようにする

Webサイト上の文章を引用する場合、それが「引用の引用」になってしまっていないか注意してください。Webサイトのなかには、他サイトから引用した内容を載せているものもあるでしょう。引用の引用をしてしまうと、その文章の正しい引用元ではなくなってしまうので、しっかり確認してから記載するようにしてください。

授業によっては文献の提示方法が決まっていることも

大学に提出する課題レポートや卒業論文などでは、参考文献や引用元の掲示方法が決められていることがあります。そのため、執筆前に引用のルールをしっかり確認しておきましょう。

まとめ

以上、Webサイトの引用元の書き方をご紹介しました。記事やレポートを書く際、信憑性のある参考文献を記載することで、内容の質が上がります。しかし、正しい引用ルールを守れていなければ、「盗作」「無断転載」とみなされてしまいます。執筆前にしっかり引用のルールを確認し、安心して文章を仕上げましょう。

この記事を書いた人

TANAKA

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