この記事では、「プラットフォーム」という言葉の使い方を解説します。昨今、IT用語、ビジネス用語として使用されることが多くなったこの言葉ですが、ほかにもさまざまな意味で用いられます。用語の意味を理解し、正しく使いこなしましょう。
目次
プラットフォームとは
プラットフォームとは、「辺りよりも少し高く水平な場所」を意味しており、転じて「基盤・土台」などのに使われるようになったとされています。また、英語の「platform(プラットフォーム)」は、中期フランス語を介し英語に取り入れられた言葉であり、「駅のホーム」「デッキ」「演壇」「高い足場」などの意味があります。最近はビジネス用語やIT用語としても使われるようになってきた「プラットフォーム」。記事では、例文を交えて使用例をご紹介していきます。
「プラットフォーム」の使い方と使用例
プラットフォームという言葉には、主に下記6つの使い方があります。
① 彼女は、駅のプラットフォームで彼を待っていた
「駅のホーム」を意味するプラットフォームの使用例です。日常用語のプラットフォームの中でも、特に身近なものではないでしょうか。この意味の場合、「プラットフォーム」ではなく、「ホーム」と略されることが多いです。
②我が社では、日本初の宇宙データプラットフォームの開発を計画している
このプラットフォームは「大型の無人観測衛星」という意味です。地球の衛星軌道上に設置する無人観測衛星、または飛行機や飛行船などの形をした観測基盤を指します。
③この車種は、旧モデルと同じプラットフォームを使用している
この場合のプラットフォームは、「共通の車台基本構造」のことを指します。自動車におけるプラットフォームは、シャーシやコンポーネンツとも呼ばれる骨格部分のこと。フロアパネルと、その前後のキャビネット部分を指すことが多いです。共通のプラットフォームを持つ車は、姉妹車と呼ばれます。
④プラットフォームが異なるため、指定のソフトを使用できなかった
このプラットフォームはコンピュータ分野で使われる言葉で、「コンピュータを動作させる際の環境や設定」です。コンピュータの種類によってプラットフォームは異なり、適応していないアプリケーションは使用できません。
⑤欧米でのYouTubeは「ソーシャルメディアのプラットフォーム」という位置付けであり、SNSとして認識している人は少ないようだ
このプラットフォームは意味は、「さまざまな情報をまとめて読んだり、知ったりできるウェブサイト・ツール・サービス」です。TwitterやFacebookなどのSNSもソーシャルプラットフォームに分類されます。しかし、すべてのソーシャルプラットフォームがSNSというわけではないので、注意が必要です。
⑥収益を上げるには、自社に合ったECプラットフォームを選択する必要がある
このプラットフォームの使い方の場合、「商品取引・情報配信などインターネットビジネスを行うための基盤」を意味します。ECプラットフォームとは、電子商取引を行うための基盤であり、Amazonや楽天などがそれにあたります。
まとめ
現在、IT業界やビジネス用語として「プラットフォーム」という言葉が多く使われるようになっています。しかし、プラットフォームという言葉には、日常的に使用する「駅のホーム」だったり、自動車の骨格部分を表す専門用語であったりと、非常に多くの意味で用いられます。用語の意味を正しく理解し、使い分けましょう。