ベンチマークの使い方は?意味や使用例も

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この記事では、「ベンチマーク」という言葉の使い方や意味を説明します。ベンチマークは、ビジネス用語やIT業界でも多く使われています。言葉の意味を理解し、正しく使用しましょう。

ベンチマークとは

「ベンチマーク」とは、「物事の基準」「指標」「水準」といった意味を持つ、カタカナ語です。主にIT・投資分野などで、ビジネス用語として使用されますが、「基準」という意味を軸にし、さまざまな使われ方があります。たとえば測量分野では、建築物の高さや位置などを定める「水準点」として使用されます。

「ベンチマーク」の使い方と使用例

では、実際に「ベンチマーク」はどんな使い方をするのか、使用例も交えてみていきましょう。

①日経平均株価指数をベンチマークとして投資する

投資分野では「投資商品を評価する際の指標」という意味で使用されます。また、一般のビジネス分野では「比較する際の基準」として用いることが多いです。金融業界では、「日経平均株価指数」や「東証株価指数(TOPIX)」などの指標銘柄を、ベンチマークと呼んでいます。

②開発中の自社製品の性能を確かめるべく、ベンチマークテストを行った

IT分野では主に「コンピューターの能力」として使われ、PCなどに搭載されているハードウェア・ソフトウェアの動作速度や性能を評価する基準を指します。複数のPC・スマホなど電子機器の性能を比較することを「ベンチマークテスト」その結果を「ベンチマークスコアといいます。

③測量用のベンチマーク設定を依頼した

測量分野では、測量する際の「比較対象」として使用されます。測量分野でのベンチマークは「地表上の各地点における相対的高低差を定める測量の水準」という意味を持ちます。また、建物を施工するときの基準位置、基準高の原点もベンチマークと呼ばれ、設計図上では「BM」と表記されます。

④次世代のベンチマークになるような電気自動車の開発が求められている

自動車分野でのベンチマークは、「性能が良い」「完成度が高い」といった意味になります。自動車分野では、ほかの分野とは異なる意味で使用されるので注意しましょう。完成度が高い自動車が発表されると、その自動車がベンチマークとなり、基準が変更されていきます。

⑤競合サイトをベンチマークに設定して経営を進めていく方針だ

マーケティング分野では「他社をモデルにし、彼らがどのように成功したのか考えること」を意味します。経営やマーケティング分野では「ベンチマーキング」という言葉が使用されます。ベンチマーキングは、企業が競合他社の成功事例を分析し、自社と比較して問題点や改善点を炙り出す手法です。

ベンチマークの類語

ベンチマークには、下記のような類語が存在します。

  • スペック: 仕様
  • スタンダード:基準

「スペック」は「仕様」という意味のカタカナ語で、「この製品はスペックの高さが評価されている」などの使い方が主です。「スタンダード」は、ある物や商品がその分野のなかでどの程度の位置にあるかを表す場合に使います。全体の平均を「スタンダード」と定める場合もあります。

まとめ

このように、「ベンチマーク」は「基準」という意味を軸に、さまざまな意味を持っています。業界によって意味合いが異なるので、使い分けを意識し、正しい言葉を使っていきましょう。

この記事を書いた人

TANAKA

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